【吉川珠美の栄養学コラム】10月号 冬のカサカサ肌対策

吉川珠美

乾燥と寒さが肌をカサカサに

 朝夕の冷え込みに、いよいよ秋を感じますね。秋は美味しい食べ物が多くて嬉しい反面、お肌の乾燥が気になる季節でもあります。
 気温の低下とともに空気が乾燥し、さらに冷たい風に吹かれると皮膚では水分がどんどん蒸発してしまいます。さらに寒さによる血行不良はお肌の新陳代謝を低下させ、皮脂の分泌を妨げることも乾燥肌を悪化させます。そこに暖房による追い討ちで空気がどんどん乾燥すると・・・お肌は粉ふきいものような悲しい状態になりかねません!
 カサカサ肌の対策には保湿などのケアも重要ですが、今回は体の内側からしっとり肌をもたらしてくれる栄養素についてご紹介しましょう。

お肌に潤いを与えてくれる栄養素

 皮膚の粘膜の働きを助け、お肌に潤いを与えてくれる栄養素は良質のたんぱく質とビタミンA、ビタミンB群です。良質のたんぱく質はコラーゲンの材料となってくれます。ダイエットをして体重は減ったけれどお肌がカサカサになってしまった、というのはたんぱく質が不足してコラーゲンが体内で作れないので、水分をキープするための土台を失ってしまうためです。たんぱく質が豊富な食材、といえば肉類や乳製品が代表的ですが、これらの食べ物には動物性脂肪も含まれているのでカロリーオーバーが気になります。そこでオススメなのが鶏肉と大豆製品です。鶏肉は皮をはずせば簡単にカロリーダウンできますし、最近は皮を除いたひき肉も販売されているので便利ですね。また大豆製品には良質のたんぱく質だけでなく、女性ホルモンの働きを補ってくれるイソフラボンや、たんぱく質がコラーゲンに代謝されるのを助けるビタミンB群も含まれているのが嬉しいポイントです。
 ビタミンAは粘膜の保護に働く栄養素です。食べ物ではレバーに豊富に含まれていますが過剰症があるのであまり頻繁に食べるのはおすすめできません。毎日の食事で補う際には、体内で必要に応じてビタミンAに変換されるカロテンが最適です。カロテンはにんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜に豊富に含まれているので、お料理のときにお野菜で彩りを鮮やかにすると自然にカロテンがたっぷり摂れますね。

温か~いお料理で血行促進

 寒い季節には、なんと言っても温かいお料理が恋しくなります。体が冷えると血行を悪くしてお肌の新陳代謝を妨げるので、これからの季節はたっぷりの汁物を献立に加えてみましょう。今回は鶏ひき肉と豆乳で良質たんぱく質やビタミンB群を、にんじんやパセリでカロテンを補えるスープをご紹介します。鶏団子には生姜を加えてさらに血行促進を促し、味噌が豆乳の臭みを消してくれるのでとっても食べやすいスープです。鶏肉の旨味で出汁いらず、お鍋ひとつでできるのでとっても簡単。栄養たっぷりのスープで、ほっこりしてみてくださいね。

鶏団子の豆乳スープ

4人分

材料

鶏団子 鶏ひき肉 200g
生姜 1かけ
小さじ1/4
1個
片栗粉 小さじ2
しめじ 1パック
にんじん 1/4本
パセリ 少々
豆乳 1カップ
調味料 味噌 大さじ3
醤油 小さじ1
大さじ1

作り方

  1. 生姜はみじん切りにする。しめじは小房にほぐす。にんじんはマッチ棒状に切る。パセリはみじん切りにする。
  2. ボウルに鶏ひき肉、塩を加えてねばりが出るまでしっかり混ぜる。
  3. 生姜、溶き卵を加えてさらに混ぜ、なめらかになったら片栗粉を加えて均一になるまで混ぜる。
  4. 鍋に水3カップを加えて沸騰させ、弱火にする。スプーンを使って3のたねを小さめの一口大に丸め、そっと落としいれる。アクをとりながら約3分煮る。
  5. 鶏団子に火が通り表面に浮いてきたら、しめじ、にんじんを加える。野菜に火が通ったら豆乳、調味料の醤油、酒、味噌を溶きほぐしながら加えひと煮たちさせて火を止める。
  6. 器に盛ってパセリを散らす。

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