【赤堀真澄の薬膳コラム】 9月号 ~肌のくすみ予防の薬膳~

 中医学では“肌の状態は内臓の鏡”と考え、顔がくすむのは体の潤い不足と考えています。体に必要な三要素「気・血・水」の中でも特に「血」と「水」が不足すると、顔にツヤがない、黄色くくすむ、肌が乾燥してかゆみが出るなど肌トラブルとなります。
 貧血症状のあるなしに関わらず、まぶたがピクピクする、唇や舌の色、爪、かかとが白っぽく乾いてひび割れしやすい、目が乾きやすい、最近視力低下が気になるという方は注意が必要です。
 紫外線の影響や汗をかくことで肌荒れを引き起こしやすいこの季節、体内バランスは崩れているのに肌だけは極めて美しいということはありえません。失われた潤いを補って体のバランスを元に戻しましょう。

血液は女の命!?

 女性の一生は「血」に司られていると言います。
 女性の生理機能である月経、妊娠、出産、授乳などは全て血液を消耗するため、女性は非常に血を失いやすいうえ、失われた血液を補うすべを知らず成長する人が多い。そのため日本人女性は血が不足しているという「血虚(けっきょ)」という体質を持っている人がほとんどです。
 血液が不足すると美容に悪いだけでなく、様々な婦人科疾患、さらには精神不安定の状態まで引き起こします。更年期障害のホットフラッシュやうつ症状なども血液が不足していればいるほど症状が重くなりやすいのです。
 女性の皆様には是非、自分の美と健康は「血」に司られている!血液が肝心なんだ!!ということを知っていただきたいと、いつも心から願っています。

くすみ対策によい食材はこちら

 血の不足には赤いもの(なつめ、クコの実、まぐろ、かつお、にんじんなど)と黒いもの(黒豆、海草類、黒ごま、黒きくらげなど)がおススメです。青い葉野菜(小松菜、ほうれんそう、モロヘイヤなど)も血を増やし血の巡りを良くするので積極的に採るようにしましょう。
 水の不足には白い食材(ゆりね、白きくらげ、梨、レンコン、豆腐、豆乳など)がおすすめです。
 体が欲する効能の食材を意識して摂っていると、次第にぐっすり眠れるようになり体が楽になったと感じるとともに、シミが薄くなる、くすみがなくなる、肌のツヤが戻るなど、外側にも嬉しい効果が実感できるはずです。
 また、血は夜眠っている間に作られます。夜更かしを避け、遅くとも日付が変わる前にはベッドで休むようにしてください。

潤いを増やし血の流れを良くする薬膳デザート
「陳皮となつめ入り黒豆のぜんざい 豆腐白玉添え」

 黒豆は血を補う薬膳食材としては女性におススメNO.1!血を増やすだけでなく、血は流れるわ、気は補うわ、老廃物は排出してくれるわと、非常に優秀な食材です。
 さらに増血させて精神安定作用の高いなつめと、気の流れを良くしてお腹の調子を整える陳皮も一緒に加えることで効果は倍増!
 黒砂糖は体を温め血液の流れをサラサラにするため、体を冷やす白砂糖の代わりに黒砂糖を使います。
 白玉団子は白玉粉に水を加えず豆腐だけで練ることで、時間が経っても柔らかく、豆腐が体の潤いを増やしてくれます。

<材料>4人分

小豆(乾燥)1カップ、黒豆(乾燥)2分の1カップ、陳皮小さじ2をだしパックに入れておく、なつめ4個、黒砂糖50g~お好みの量、塩ひとつまみ。

(豆腐白玉団子)
白玉粉30g、絹ごし豆腐50g、茹でる熱湯適量。

(飾り用)
栗の甘露煮適量

*なつめ、陳皮はインターネット販売や漢方薬局などで手に入ります。

<作り方>

  1. まず豆を一晩水に漬けて戻す。黒豆と小豆は別々のボウルに入れてそれぞれたっぷりの水で戻す。
  2. 小豆はあくが強いので、漬け汁は捨ててざるで水を切る。黒豆の漬け汁には血液サラサラ成分が含まれるため、漬け汁は捨てない。
  3. 鍋に陳皮、なつめ、水を切った小豆、黒豆は漬け汁ごと入れ、新しい水を豆がかぶるぐらい加えてはじめは強火、沸騰したら弱火にして約40~50分茹でたところで硬さを見る。冷めると少し硬くなるので、好みよりも少しやわらかめに茹でておく。適宜水を足し、ちょうど良い硬さになったら黒砂糖を好みの甘さになるように加える。塩で味を調える。
  4. 白玉団子を作る。ボウルに白玉粉を入れ、絹ごし豆腐を加えて良く練る。小さくちぎり、丸めたら、真ん中をへこますように軽くつぶす。
  5. 沸騰した湯に入れ、浮き上がってくるまで茹でる。冷水にとって冷ます。
  6. 茹でた白玉、栗の甘露煮や一緒に煮たなつめをぜんざいに乗せていただく。

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