【赤堀真澄の薬膳コラム】 3月号 「現代人はデトックスが命!」

◆補うが先?出すが先?

 現代人はカロリー過剰摂取なのに栄養不足と言われています。
 肉や揚げ物中心の献立に、食品に含まれる添加物やトランス脂肪酸などの問題もあり、いろんなものを溜めこみがちな現代人にとって、これからの健康を意識した食生活を実践していくにはまずはデトックスが命。体から要らないものを出し、きちんと体内をリセットしてはじめて、体に良いもの、自分の体質に必要なものを取り入れられるのです。
 今を生きる人にとっては間違いなく「出すのが先」です!

◆春はデトックスのシーズン

 冬の間中、葉を落としてじっと寒さに耐えていた木々も、春の陽気に誘われて一気に芽吹き、枝葉を伸ばしはじめます。人の体もこれと同じ、春は体にため込んでいたものを外へ外へと出せるシーズン。デトックスには最適な春の季節の到来です。

 お通じは毎日スッキリ出ていますか?
 体が重くだるかったり、むくみはありませんか?
 ストレスが多く、体がパンパンに張っていませんか?

 これらの症状がひとつでも当てはまったら、体内に老廃物を溜めこんでいる証拠。余分な老廃物が溜まっていると、体にどんなにいいものが入ってきても充分吸収できず、それもまたゴミになってしまいます。不要なものは出して体をスッキリさせ、その上で必要な栄養を摂る。それでこそ良いものを効率よく体に吸収できるのです。

◆ダイエット=デトックス?

 中医学では体に老廃物が溜まることで新陳代謝が低下して、排出機能が衰えると太りやすくなると考えます。特に食べる量が変わらないのに太る、または年齢とともに太りだしたという場合は、老廃物が溜まった状態が長引いたためと考えられます。
 こんな時は排出効果のあるものを「食べる」ことでしっかりと排泄させ、不要なものを排出させることで健康的に「痩せる」。これが中医学で考えるダイエット法なのです。

◆排出効果のある食べ物とは?

白菜、キャベツ、大根 塩分や油分、脂肪分を絡め取って排出する(生で食べる)
ワカメ・昆布などの海藻類 便や体に溜まった余分な湿気を排出する
たけのこ・ごぼう・こんにゃく 豊富な繊維で便通を促進する
ウコン・苦瓜 体内にこびりついた毒性物を溶かし出す
松の実、くるみ、アーモンド
ごま油・オリーブオイル・亞麻仁油・エゴマ油など
不飽和脂肪酸で体内の油汚れを「良質の油」が落としやすくし、腸管内の滑りを良くしてお通じを促進する
えのき、しめじ、まいたけなど きのこ類は食物繊維が豊富なのに低カロリー。ダイエットメニューの代表格
黒豆、小豆、エンドウ豆、とうもろこし お腹を強くして体の重い感じ、だるさを取る
緑豆・緑豆もやし・緑豆春雨
冬瓜・きゅうりなどのウリ類
高温多湿な時の余分な水分の排出に

 溜まった老廃物をできる限り排泄させることで、体の中のゴミが片付き、すっきりリセットされた「美腸」が生まれます。これで効率よく体に必要な要素を吸収できる土台作りができます。
 今を生きる人たちにとって、これからの美と健康の重要ポイントは、いかに「デトックス」できているかとも言えるほど。まずは最低二週間、「食べて出す」ことを実践してみて下さい!

◆3月の薬膳レシピ

 デトックス食材がたっぷり入ったクラムチャウダーを、ウコンで春らしい色に。ウコンは解毒が活発になるうえ、精神的ストレスで弱りやすい肝を守ります。アサリは疲労回復効果の高いタウリンを豊富に含み、玉ねぎやニンジンとの相乗効果で血液ドロドロを改善します。セロリのすっきりとした香りで気持ちの憂さを晴らして落ち着かせ、キャベツやジャガイモ、コーンで胃腸の働きを高めて水分の老廃物を排出してむくみやだるさを解消します。

「春色デトックスチャウダー」

<材料・4人分>

あさり150g、水100cc、酒大さじ2
玉ねぎ、セロリ、ニンジン、キャベツ、ジャガイモ 全てさいの目切りでそれぞれ50gずつ、スイートコーン缶小1缶、オリーブオイル大さじ1
水500cc、ウコン(ターメリック)小さじ2分の1、小麦粉大さじ1、コンソメ顆粒小さじ2、牛乳200cc、塩小さじ1、白コショウ、パセリ適量。

<作り方>

  1. あさりは塩水につけて砂出しし両手でこするように洗う。鍋にあさりと水、酒を入れてふたをして火にかける。殻が開いたら火を止め、煮汁ごと取りだす。
  2. 鍋にオリーブオイルを温め、さいの目に切った野菜と缶汁を切ったスイートコーンを炒め、ウコン(ターメリック)と小麦粉を加えてさっと混ぜたら水を加える。
  3. 野菜が煮えたらあさりを汁ごと戻し入れ、牛乳とコンソメ顆粒を加えて味を見て、足りなければ塩小さじ1程度と白コショウで味を調える。
  4. 器に盛り付けてパセリを散らす。

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