新年のご挨拶

~ 謹賀新年 ~

 皆さま 新年明けましておめでとうございます。
 2011年が過ぎ、2012年、新たな年がやってまいりました。
 昨年も多くの皆様方の温かく厚いご支援を頂き、心と身体の健康美“インナービューティー”を基盤とした様々な活動をさせていただけたことを深く深く感謝しております。

 2011年は東日本大震災という、私達日本にとって、深く悲しい出来事が起こりました。私自身、「生きる」という事の意味を何度も何度も考えさせられました。そして「自分自身に今何ができるか」を考え、微力ながら野菜ソムリエという立場から、年間を通じチャリティー青空市場を開催したり、音楽活動の中で、“祈り”をテーマに、想いを唄や詩にのせて届けてまいりました。でも、現実に深い悲しみを目の前にすると、“生きる”の意味を表現し得る言葉がなかなか見つからずにおりました。きっとその答えは、一生涯、自分自身の中で自問自答し続けるのだと思います。ただ、2011年を振り返ったとき、被災地の方のお言葉でふと胸に響いた言葉がありました。
 大切なご家族や家、全てを失い、精魂つき果てたとき、冷え切った心にそっと温もりを与えてくれたのは、人の「心」だったと。

 思いやる心。
 助け合う心。
 支え合う心。
 共に生きようと励まし合う心。
 その人の幸せを心から願う心。

 “当たり前”のことが“当たり前”でなくなった時、夢も希望も薄れる中で、もう一度なんとか進んでみようと思う原動力になったのは、「人」と「人」とが届けあう「心」であること再認識いたしました。

 お陰様で、この10年間続けさせて頂いている障害者支援センターや特別介護老人ホームでのボランティア活動や、“インナービューティー”を基盤とした様々な活動において、私は本当に多くの温かいご縁を頂いてまいりました。とくにボランティア活動では、笑顔をお届けしたいと願いながら、逆に自分自身が元気や勇気を頂くこともたくさんありました。
 私にとっては、そんな方々との出逢い、すべてが“宝者”(タカラモノ)です。

 日本人が本来もっている、人を思いやり、支え合う心。
 飽食の時代、私達が忘れかけていた大切なことを2011年の悲しい出来事が伝えているような気がします。
 これらの教訓から得た事をしっかりと胸に刻み、微力ながら、一人でも多くの方々の笑顔につながるような温かい発信を今後とも続けたいと願っております。

 本年も初心を忘れず、感謝の想いとともに、精一杯取り組んでまいりたいと思います。
 皆様何卒宜しくお願い申し上げます。
 たくさんの出逢いと感謝の心を胸に・・・。

2012年 1月1日
日本インナービューティー協会 理事長  関 宏美

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