【寺石佳世の栄養学コラム】8月号 『ダイエット 第4弾』

担当:寺石佳世

 ダイエット第4弾は、「噛む」ことをテーマにお届けします。
 ダイエットで「噛む」こと?と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、あまり噛まずに食べていた人がしっかり噛んで食べるようになると食事の量が7割くらいに減ると言われているんですよ。
「噛むだけでそんなに!?」っていう量ですよね!初めはあごがだるいかもしれませんが、慣れると大丈夫!お金をかけずにダイエットできて経済的ですよ~♪ それに、あごを動かすことで筋肉運動ができ、フェイスラインがきれいになるかもしれませんね・・・

噛む回数の変化 昔と今

卑弥呼が女帝であった弥生時代では1食で51分くらいかけて3990回も噛んで食べていたそうです。それに比べ、現代では食べるものがやわらかくなってきていたり、時間に追われる生活をしているせいか、11分で620回しか噛んでいないそうです。現代人は、ずいぶん噛まなくなっているんですね!

ごはんは甘い!?

みなさんは、ごはんを甘く感じていますか? あまり噛まずに食べると甘味を感じないまま飲み込んでいる状態になっています。だ液に含まれるアミラーゼがでんぷんを麦芽糖に分解してくれるので甘味が出るんですよ。ごはんは甘くなるまで何度も噛むようにするとバッチリですね!

お菓子より食事を!

最近はジュースやとろけるようなお菓子がよく売れていますが、砂糖のような小さな粒の糖はごはんなどに含まれるでんぷんに比べて、消化吸収が早いので、太りやすい体質を作ってしまいます。
おやつもいいけれど、食事をしっかりと食べることが大切ですね!

なぜ、よく噛むとダイエットできるの?

よく噛んでゆっくり食べるためにはどんな工夫をすればいいのでしょう!?

◇硬いもの、歯ごたえのあるものを食べましょう
  食物繊維の多い野菜やきのこ、海藻を食べましょう。
  白米よりも麦や雑穀などを混ぜた方がよく噛めます。

◇大きめに切った食材を食べましょう
  小さく切ってしまうと噛めるものも噛めませんね。

◇丸ごとの魚も食べるようにしましょう
  丸ごとの魚は食べるのに時間がかかります。

◇脂肪の多い食品に注意!
  脂肪は口の中で溶けるため、脂肪が多く含まれる霜降り肉などは噛まずに食べてしまいます!

◇お茶などの水分で流し込むのは止めましょう
  水分で流すと噛む回数が減ってしまいます。

◇おやつには硬いせんべいやおしゃぶり昆布なども食べましょう
  やわらかいものだけでなく硬いおやつも選びましょう!

『噛むこと』は他にもいろいろな効果があります!

噛む回数の目安

 噛む回数の目安は、ひと口で30回です!
 しっかり噛んで、健康的にダイエットしていきましょう!

「よく噛める」ヘルシーレシピ

いろんな豆のしょうが風煮もの

材料≪2人分≫

大豆(水煮) 80g
ミックス豆水煮(ひよこ豆、赤いんげん豆など) 80g
豚もも薄切り肉 100g
白ねぎ 1/2本
しょうが 1片
れんこん 60g
にんじん 60g
三つ葉 少々
≪調味料≫
  しょうゆ 大さじ2
  さとう 小さじ2
  酒 大さじ2
サラダ油 小さじ2
片栗粉 大さじ1/2

作り方

  1. 大豆、ミックス豆は洗って水気を切ります。
  2. 豚肉は半分の長さに切り、白ねぎは斜め薄切りに、しょうがも薄切りにします。
  3. れんこんは厚さ5mmの半月形に、にんじんは縦半分に切って厚さ5mmの斜め切りに、三つ葉は食べやすい大きさに切ります。
  4. 鍋にサラダ油、しょうがを入れて熱し、香りが出たら豚肉を加えて炒めます。
    豆と三つ葉以外の野菜も加えて炒めます。
  5. 全体に油が回ったら水1カップと調味料を加えます。沸騰したら弱火にし、約15分煮ます。
  6. 大さじ1の水で溶いた片栗粉を加え、とろみをつけます。
  7. 器に盛り、三つ葉をのせます。

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